高能率粗加工用高送りカッタ「SEC-スミデュアルミル™ DMSL型」 を新たに開発、販売開始

投稿者: Tinh Hàカテゴリー: ニュース

当社は、高能率粗加工用高送りカッタ「SEC-スミデュアルミル™ DMSL型」を新たに開発し、本体およびインサート(汎用型ブレーカG型)を2023年3月より、低抵抗型ブレーカL型と高強度型ブレーカH型を2023年5月より販売開始します。

近年、自動車産業をはじめとする各産業分野でGX(グリーントランスフォーメーション)への注目が高まり、消費電力量・CO2排出量の削減が可能である、高能率加工に特化した工具への需要が高まっています。

当社はこれらのニーズに応えるため、このたび「SEC-スミデュアルミル™ DMSL型」を新たに開発しました。2021年6月に販売済みであるDMSW型は、刃径ラインアップがø40~160mmであるのに対し、DMSL型は最小でø16mmに対応します。多様な刃径ラインアップにより、自動車や航空機、産業機械、金型分野などで様々な加工条件に適応します。

sumitomo DMSL

1. 特長

(1)超高送り・大切込みの高能率加工に対応
複合円弧形状の切れ刃により軸方向の切込み量に応じた最適な切込角で加工できるため、切込みを大きくできない場合でも1刃あたり最大3.5mmの超高送り加工を、送り量が小さい領域では1刃あたり最大1.5mmを超える切込みでの加工を実現します。

(2) 長い工具突出しでの安定加工
小さい切込角により切削抵抗を背分力方向へ制御します。これにより、工具突出し量が長い加工でも、びびりが発生せず安定します。

(3) 超高送り加工での優れた面粗さを実現
複合円弧切れ刃がさらい刃のような効果を発揮することで、超高送り加工でも加工面の粗さが極端に低下することを抑制します。

2. ラインアップ

(1)本体  計44型番
・刃径ø40~50mm (シェルタイプ) :計6型番
・刃径ø16~35mm (柄付きタイプ) :計23型番
・刃径ø16~32mm (モジュラータイプ) :計15型番

(2)インサート  計21型番
・汎用型ブレーカG型
(材種:ACU2500, XCU2500, ACP2000, ACP3000, ACK2000, ACK3000,XCS2000, ACS2500, ACS3000)
・低抵抗型ブレーカL型
(材種:ACU2500, ACP2000, ACP3000, XCS2000, ACS2500, ACS3000)
・高強度型ブレーカH型
(材種:ACU2500, ACP2000, ACP3000, XCS2000, ACS2500, ACS3000)

3. 販売計画

初年度1億円/年 、2年後2.5億円/年
(※既存のSEC-スミデュアルミル™ DMSW型とあわせた売上目標)

https://www.sumitool.com/news/press/dmsl.html